Q 〈糖尿病予備軍〉と診断されたのですが医療機関に受診できていません。
糖尿病予備軍と診断されたのですが、医療機関に受診できていません。
無症状で身体は異常ないのでこのまま様子をみていても大丈夫でしょうか?
A 初期に適切な対策を講じれば正常な状態に戻る可能性があります。
このような診断をされた場合、実は大切な岐路に立っています。
初期に適切な対策を講じれば正常な状態に戻る可能性があります。
糖尿病とは、膵臓から血糖値を下げるインスリンという物質が出にくくなる病気です。
健康な状態だと甘い物やお米、パン、麺類などの炭水化物を摂取するたびに膵臓からインスリンが分泌され血糖値の上昇を抑えてくれます。
しかし毎回大量の炭水化物や糖質を摂取してしまうと、そのたびに膵臓はインスリンを大量に分泌しないといけなくなります。
膵臓にとっては過重労働となり、だんだん疲れて最終的にはインスリンがまともに出せなくなってしまいます。
この状態が糖尿病です。
糖尿病予備軍と診断された方は、ご自分の膵臓に負担をかけないようにできるだけ休ませてあげるとまた元の状態に戻ることが知られています。
この診断を無視して、さらに炭水化物の過剰摂取を繰り返していると膵臓が疲弊し元の状態に戻らなくなります。
膵臓をいたわるためには
1)夕食の炭水化物の摂取量を減らす
2)炭水化物の吸収速度をゆっくりさせて急激なインスリン分泌の必要性を減らすこと
※ゆっくり食べる、野菜を最初に食べる、低GI値の食材を選ぶ、食品の温度を低くする、繊維成分の多い食材を選ぶなどの方法があります。
3)運動などで体脂肪を減らす
※膵臓の負担軽減になります
まずご自分でできることからはじめて、それから医療機関でその効果を確認することをお勧めします。