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コロナワクチン3回目接種の必要性についてのお話

多くの方がすでにコロナワクチンを2回打たれていますが、得られる免疫力はあまり長くは続かない様です。コロナワクチンを打つと、ウイルスの表面の突起(スパイク)を認識して攻撃する抗体ができますが、通常半年ほど経つと約20分の1程度まで低下してしまいます。

この記事では、コロナワクチン3回目接種をすることで得られる効果やコロナウィルスの変異株に対する当院の対応などについてお話していきます。

コロナワクチンのブースター効果

ワクチンによって得られるものは、抗体だけではなく、細胞性免疫という別の防御体制もあり実際の免疫力が20分の1に落ちるわけではありません。しかし免疫力はかなり低下しており、3回目のワクチン接種が必要になります。前の2回のワクチンですでに免疫に関する記憶は残っているので、1回だけの注射で十分な抗体が出来上がる仕組みとなっております(ブースター効果)

当院でも2月以降に順次、3回目のワクチン接種を始める予定です。(こちらの情報に関しては正式に決定次第お知らせにて公開します)

海外の変異株について

海外では、オミクロン株がデルタ株に置き換わっており、次第に猛威をふるっている様ですが、軽症例が多いとはいえ、感染力がすさまじいので特に注意が必要です。海外ではマスク着用手洗いなどの感染防御の習慣はあまり徹底されておらず、逆に日本人の様に厳密にきっちり行う国民は世界中に類をみないと言って良いでしょう。おそらくこの習慣が、日本における感染者数の少なさの主因になっている様に思われますが、これまでよりも数段感染力が強いので防御の手を緩めないことが大切です。

変異株に対する検査と抗体測定

当院では、院内で感染者のチェックのためにPCR(NEAR法)を行っておりますが、オミクロン株に対しても検出できるとされております。抗原検査も有効ですが、感染の初期で無症状の時には陰性となりやすく、発熱、咳、咽頭痛などの症状が出揃ってからの検査が望ましいようです。

また、ご自分のコロナウイルスに対する中和抗体価がどうなっているのか心配の方もおられますが、当院でもコロナのスパイクに対するIgG抗体価を測定しております(保険外)。